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鶯歌の日々色々

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三国恋戦記プレイ中

お久しぶりです。
前回はブログ更新は3か月前、サイト更新言ったらそれより前になってしまう管理人です。
前回の更新はハルの誕生日だったか……。初夏じゃん。(大汗)

猛暑の間も、ちょこちょこゲームをしてました。
楽しかったな~、DS版ファイアーエムブレムv
2本とも一気にクリアしちゃったー。
……乙女ゲー主サイトとして、少し外れたゲームを楽しんでおりました。
そして今、DSで絶賛プレイ中なのは「絵心教室DS」だったりします。

だけれど、春から夏にかけて、コルダ3も無事クリア(こっちはハル(同校後輩)よりユキ(他校部長)の方が好き)して、PSP版リアルロデもクリア(ナオヤ、ディセ、シン、ラクロあたりがよかった。私にしては珍しく複数好き)して、薄桜鬼遊戯碌もクリア(やはり斎藤さん好きです)しています。


現在は、買ったままなかなかプレイしなかった三国恋戦記をプレイ中です。
コンプまでの道のりは長そうですが、今のところは師匠が一番贔屓になっています。

……そしてまた、コンプ前にやっちまいました……。
最近、ネタはあってもなかなか筆が進まなくて困ってたんだけれどな……。
ハルサツネタも、昴鈴ネタも、メモに書き留めただけでいくつ放置していることか……。
あれとか、あれとか、チャットでネタだけで披露しちゃったの、仕上げたいのに……。

と、いうわけで、とりあえずこのサイトに主でおくかは考え中のうえ、短い話なのでここにのけておきます。
興味ある人は、下のたたんでいる中をどうぞ。
師匠ルートネタバレありですので、ご注意ください。


花が師匠と最初に言葉を交わした時、師匠が花の師匠レベル1だった時の師匠の独白です。


『だから、ごめんね』


「あの……どちらかというと戻りたい、です」


 本当に、心底途方にくれている様子のままあの人は、否、あの人であってそうではない少女がそう言った。
 あの時も、腹芸なんてできない人だった。
 実質、黄巾党の戦略のほとんどを立てていた人だというのに、まさに導師のごとき導きをしながら、裏表のない様子を見せていた。
 これはあの人になるかもしれない少女の、そしてきっとあの時のあの人にもあったかもしれない、純粋な最初の願い。
 遠い遠い、この世界の人間である僕から見れば夢のような世界から、彼女にとったら悪夢のようだろう世界に迷い込んでしまった少女の、当然の願い。


 会いたかった、会いたかった、会いたかった。
 だけれど、どこを探しても光の中に消えたあの人は見つからなくて。
 やっと、やっとで見つけたと思ったのに。
 偽者じゃない。幻じゃない。


 10年前とまったく同じ姿であることに、疑問なんて思わなかった。
 あの人だと、今も鮮明に思い出せる頭と心が、今まで偽者を見る度に幻を見る度に僕を押し止めたものが声高々語っている。
 だけれどすぐにでも名を叫んで彼女の前に飛び出していきたかった僕を、あの頃に戻ったかのような妙な自尊心がみっともなく彼女の前に姿は現せないと止めた。
 その一瞬の躊躇が、今の彼女を僕の瞳に冷静に映した。

 そのことに、僕は感謝していいのか、後悔するべきかわからない。


 危なっかしそうな少女の姿。

 何も知らない、何も持っていない、信念も、道も、何もない様子のただの心が未熟な少女。

 あの人を幼い僕に仙女とさえ見させていた、決定的な何かが抜け落ちている。

 姿は間違えなく、あの人なのに。


 動揺する心を抑えて恐る恐る話をまじ合わせればわかった。
 少女は、あの人であってあの人ではないものだと。
 少女は、あの人になる可能性だけを持っているだけの子なのだと。
 絶望し、動揺し続ける心とは裏腹、あの人に再び出会うために鍛え続けた冷静な頭が動き出す。
 僕が、あの人との約束を守るためにどうすればいいのか、頭だけは急激に動き続けた。
 僕自身は、泣きたい気持ちだったけれど。


 もうすぐ、ここに劉玄徳が彼の義弟たちともに三度目の訪れをする。
 その気を逃せば、僕と劉玄徳の星は近づけない。
 劉玄徳はそんなにもろい星でもないが、この先、導き手のいないければ彼は再び大きな光を取り戻すことに大きな痛手を被る。
 その隙は、この油断ならない戦乱の世を生き抜いていく上で致命傷にいずれなってしまうだろう。
 あの人と約束した平和な世界を作るため、それは大きな回り道になってしまって上策ではないことも分かっている。
 何より、鍛え続けたこの知恵と知識を役立てるのに、劉玄徳のそばほどやりがいのある場所なんてないだろうと、心の隅で高揚感と共に思ってしまっていることも否定できない。
 そして、いつか劉玄徳のそばに現れるはずのあの人に会えるかもしれない、
 きっと僕は、この三度目の劉玄徳の訪問を退けることはできないだろう、そう思ってた。


 あの人の種が、僕の目の前に現れるまで。


 あの人が言っていた時代に刻々と近づいていることは感じていた。
 だから、もうすぐ会えるのだろうとは思っていた。
 あの人の星らしきものは未だ空に見つからなかったけれど、いつかきっと、劉玄徳の傍に姿を現す。
 彼の力になりたいと、まだ彼の名前が聞えてこない時代にそう言っていたのだから。
 だけれど、こんな形だなんて思いもしなかった。


 10年も前、戦のない平和な国にしたいのだと語っていたあの人の、その前の姿。
 ありえないと思いながら、だけれどやはり昔以上に足元が覚束ない、途方にくれた様子が、ありえないという考えを消してしまった。
 あの人は、本当に遠い世界からやってきてしまった、不思議な本に翻弄されている途方もない迷子だったのだと僕に教える。


 だから僕は、あの人の種を持っているかもしれない少女を導くことにした。


 ごめんね。
 戦のない、夢のような世界から、悪夢のような世界に迷い込んでしまった君。
 僕はあの人にもう一度会いたいんだ。
 君があの人になるまで、さぞ沢山、迷って苦しんで、傷つい悲しむんだろうね。
 あの人になってしまったあの人も、自分の願いと歯を噛み締めて向き合いながら、苦しみ続けていた。
 それでも前に進もう、自分の前を見据えようとするあの人は、本当に仙女みたいに幼い僕には眩しかった。

 君を苦しめないことは簡単だ。
 劉玄徳と会わせなければいい。
 劉玄徳というこの戦乱の世に望まれるようにして生まれた強い光と引力を持った星と出会えば、強く輝く星が当然のように持たされてしまう彼の激動の運命に、君は否応なく巻き込まれてしまうだろう。
 そして君は、自分の世界とは違うこの世界の現実を知り、多くの苦しみと悲しみと出会う。
 だから、ただ苦しみから遠ざけたいのであれば、君を劉玄徳と会わせないのが一番いい。

 だけれどそれでは、きっと君はあの人にはなれないんだろうね。

 だから、ごめんね。

 僕はもう一度、あの人に会いたいんだ。

 この欲だけは、止めることはできない。

 だって僕は、そのために今の僕になったのだから。

 だから僕は導くよ。君があの人になれるように。
 代わりに、君の願いを叶えるから。
 必ず叶えるから。
 例え、それが二度と『花』に会えなくなるということだとしても。

 だから、ごめんね。

「玄徳が来たら、孔明の使いを名乗り孔明の不在を伝えよ。お前の行動如何で運命が変わる。自ら考え、進め」

 そしてどうか、僕にあの人を会わせて。
 それだけでいい。


 これは賭けでもある。
 失敗すれば、少女はこの戦乱の時代の中、持っている種を芽吹かせることもなく、あの人にもなれず、心未熟なまま露と消えるだろう。
 そして僕は、あの人と再び遇い見える機会を永遠に失う。


 あの人が、頼りにして尊敬している人は誰かと聞かれて真っ先に答えた奴がいる。
 僕は、君にとってそんな存在になれるのかな。
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